[事例]世界を変えるのは物語
〜Wade Davis氏の講演に学ぶ世界理解の作法〜
私たちは、未だかつて無く「地球のそこかしこ/とその人々」との距離が縮まったように感じる。しかしながら、ウェイド氏の講演が照らし出してくれるのは、世界には、まだまだ、心と体で感じなければ知り得ない世界や、そこに住む人々・文化・価値観が果てしなく広がっているという事実。同時に「私」にとっての異境は、「だれか」の母国であるということ。
また、以下のようなエピソードには理屈抜きに驚く:
- 青と緑の色を区別しない。また、自分と異なる言語を話す相手と結婚しなければならないアマゾンのバラサナ族。
- 「白人達は教会に行き、神について話すが、私達は寺院で踊って神になる」と話すブードゥー教の信者
- 3歳から18年間、洞窟の暗闇で修行するコロンビアのコギ族
- 8万種もの植物の中から、独自の分類法(満月と音!?)で薬剤を作るインディアンは、なぜ分かるんだという問いに、「植物が語りかけてくれるのさ」と答える。
同氏は、ナショナル・ジオグラフィックの一員として、以下のように述べる。
政治論争には説得力が無い。世界を変えるのは物語だと思います。そして私たちは物語を語る世界最高の機関だと思います。 ーWade Davis氏 TED, 2003年講演より
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