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【d.schoolメソッド】
9回目の今回は、アイデアを広げる/分類するだ。スタンフォード大学d.schoolの提供しているUse-our-methodsより、以下に翻訳していく。
▶なぜ、アイデアを広げ(Saturate)/分類する(Group)のか?
まず、考えや経験を、具体的な形や、目で確認出来る情報へと落とし込む為に、アイデアを広げる(Saturate: 場所を満たす)。それを通じて、デザインチームに情報を伝えることもできるし、みんなを触発できる。
発見した事を分類(group: カテゴリ分け)し、そこからどのようなテーマやパターンが浮かび上がるかを検証する。そして、意味あるニーズや洞察を浮かび上がらせることに進んでいく。
photo via d.school |
▶どのようにして広げ、分類するか
壁(もしくはホワイトボード)一面に、興味深い発見を記載したポストイットを貼ってみよう。さらにそこに、関連した製品や状況に置かれたユーザーの写真(フィールドで得たもの)を足してみよう。
情報を整理する為に、ポストイットや写真を、関連したグループへと分類してみよう。その過程で、一定のパターン化されたアイデアが浮かび上がってくるだろう。例えば、「安心する」ことに関連して、見たものや聞いたものがあったとする。また一方で、「効率化」の欲求も発見していたとする。
その「安心」というグループの中で、さらに深く考えてみよう。例えばそこに「安心するということは、どこにいるのかよりも誰と居るのかに関連している」といったような発見ができるかもしれない。このように、異なるグループの間の関連を考察できる。
通常、「安心」というのはユーザーの「効率性」に対する欲求と結びつきにくいが、グループにアイテムを仕分けていく過程で、グループ同士の意外な関係に気づくかもしれない。一つずつ分類(グループ化)を試し、そこでの発見を議論し、また新しいグルーピングを行うというサイクルを繰り返そう。
最終的な目標は、情報を興味深い発見へと落とし込み、更にはデザイン・ソリューションを導き出す際に有用な知見を生むことにある。
こういったグループ化には、ポストイットが用いられることが多い。ポストイットに、フィールドワークから持ち寄った発見を記入するのだ。また、それだけでなく、グループ化はプロダクトや対象物、ユーザーに関する共通点を探す際にも有用だ。
出典: Use our methods - d.school
Saturate and Group
【CCライセンス】
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尚、オリジナルのコンテンツはスタンフォード大学d.schoolウェブサイト内にあります。
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