Co.Existは、Fast Company内の比較的新しいプロジェクトで、世界中のイノベーションや新しいアイデアを紹介するページとして2011年11月にスタートした。
ウェブサイトには以下のような言葉があり、印象的だ。
Co.Exist is a website for people who are not only hungry for solutions, but foolish enough to implement them.
『Co.Existは解決法を求めるに留まらず、実現(実装)してしまう程バカなやつらの為のウェブサイトである』(”Welcome To Co.Exist” on Co.Exist)
そのCo.Existは、17日の記事で『The Top 10 Smart Cities On The Planet』(地球上のスマートシティトップ10)という記事を投稿している。スマートシティとはなんであろうか?そして、1位にはどこが選ばれたのであろうか。今回は、その辺りをかいつまんで紹介したい。
▶スマートシティとは
スマートシティという言葉は曖昧で、非常に狭い意味で用いる人もいる。(例えば、ICT: 情報通信技術が非常に発達しているといった観点だけのもの) しかし、気候ストラテジストのBoyd Cohen氏はやや広い定義を当てはめている。
「スマートシティとは、ICTを資源をより知的で効率的に活用する為に用い、結果としてコストやエネルギーの削減を達成している。そして、サービスやQoLを向上させ、環境への負荷が少ないような都市。皆がイノベーションと法をサポートするような、低炭素社会を指す」
今回のランキングは、その彼が作成したものだ。既存の複数の指標/ランキングをもとに作られている。(例えば、DIgital Cities Survey、Green City Index、QoL等。詳しい基準は元記事のNote部分を参照)以下に、スマートシティTop10のうち、上位5都市を中心に紹介する。
▶スマートシティ Top10
1位)ウィーン(オーストリア)
ウィーンは、イノベーション都市や、グリーン都市、QoL、デジタルガバナンスといったランキングにおいて、唯一すべてにおいてTop10にランクインしている都市だ。そして政策面でも『Smart Energy Vision 2050』や、『Roadmap 2020』、『Action Plan 2012-2015』等、非常に積極的にプランを掲げている。ヨーロッパで主要なスマート都市化に向けて、あらゆるステークホルダーが計画に参加している。
2位)トロント(カナダ)
トロントは、北米で最も上位にランクインした。先に挙げたような多くの指標で上位にランクインしている。IBMは最近、Business Analytics Solutions Centerをトロントに設置。低酸素社会への移行を目指すClinton 40にも参加している。プライベートセクターにおいてもSmart Commute Torontoといった興味深い運動が多数存在する。
3位)パリ(フランス)
持続可能性と言った指標を用いるランキングにおいて、ヨーロッパは概して健闘しており、パリはその代表的な存在だ。特にInnovation関連では3位に、Green Citiesでは10位にランクインしている。パリでは最近、自転車の共有プログラム(Velib)を成功させており、特筆に値する。
4位)ニューヨーク(アメリカ)
ニューヨークは多くの指標で高い順位にランクインした。ただし、QoLだけは残念ほど低く、47位という結果だった。また、スマートシティ構想を積極的に掲げるIBMのパートナーと都市でもある。
5位)ロンドン(イギリス)
ロンドンは特に、サステナビリティ関連イノベーション(congestion tax等)や、その広大な交通システムでよく知られている。ロンドンは、近くSmart Cities研究所の拠点となる予定だ。ロンドンは、O2とパートナーシップを結び、ヨーロッパ最大の無料Wi-Fiネットワーク網を張り巡らそうとしている。
尚、6位から以下の国々は以下の通りとなっている。詳しくは元記事を参照されたい。
6位)東京(日本)
7位)ベルリン(ドイツ)
8位)コペンハーゲン(スウェーデン)
9位)香港
10位)バルセロナ(スペイン)
【リンク】
The Top 10 Smart Cities On The Planet - Co.Exist
Co.Exist on Facebook
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