専門を異にするメンバーによるデザインユニット FRAD (Field Research and Design) のジャーナル『Open Field Notes』
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2012/01/20
交換をキーワードに自動販売機を再発明する『The Swap-O-Matic』が面白い
(via. Co.Exist)
突然だが、日本に自動販売機がどれだけ存在するかご存知だろうか。
日本自動販売機工業会の発表によれば、その数約520万台で、その約半数を飲料自販機が占めているという。(具体的な統計はこちら)
一方でアメリカは700万台。国土の広さにを考えると、街で出くわす確率は日本より低い。今回は、Co.Existの最新記事より、そんなアメリカにおける新発想の自動販売機を紹介。
▶The Swap-O-Matic(スワップオマティック)
The Swap-O-Maticはニューヨークを拠点に活動するデザイナーLina Fenequito氏によってデザインされた自動販売機だ。一言で言えば「『交換』を促進する為の自動販売機」である。
具体的な利用方法は以下の通り。
▶1:アカウントを作成
1−1:自動販売機のタッチスクリーンを使ってアカウント作成
1−2:すると、専用コインが3枚貰える。
▶2:利用する時には以下の3通りの方法から選ぶ
2−a:寄付する(コインが貰える)
2−b:貰う(コインを支払う)
2−c:交換する(コインを支払わなくてよい)
交換(a)に加えて、専用コインを介した交換(b, c)も並行しておこなえるところがポイントだ。これらのサービスを通じて、The Swap-O-Maticは『意識せずとも消費であふれかえっている現状から、再利用や交換を介した持続可能な生活への移行』を目標に掲げている。
The Swap-O-Maticはニューヨークのブルックリンを中心に試験的にプロジェクトを開始したばかりだ。ホームページの地図でその場所を確認することができる。
正直、気になる点は多い。セキュリティーはもちろんのこと、交換されていくうちに素敵なものに変わっていくのか、その逆なのかは実際の利用傾向を知らない事にはわからない。
ただ、以前紹介したフリーエコノミーに引き続き、ICTを活用した新しい形の交換経済圏の形成は各方面*で模索されており、今後の動向に注目したい。
【リンク】
The Swap-O-Matic: A Vending Machine Based on the Barter Economy - Co.Exist
http://www.swap-o-matic.com/
*例えば以下のようなプロジェクト
http://market.swap.com/
http://www.freecycle.org/
http://www.netcycler.com/
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