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【d.schoolメソッド】
8回目の今回は、感情移入の為のプロトタイピングだ。スタンフォード大学d.schoolの提供しているUse-our-methodsより、以下に翻訳していく。
▶なぜ、感情移入の為にプロトタイピングが有効なのか
解決策を評価する為に、プロトタイプを作成する事(プロトタイピング)はかなり一般化している。その上、実は感情移入(gain empathy)の為の施策としても、プロトタイピングはかなり有効だ。
もちろん、ユーザーテストをおこなう際はいつでも、「それを通じて解決策に関して何を知る事ができるか」ということと、「その人に関して何を知る事ができるか」を考える必要がある。これらを通して、いつでも、より共感度の深い理解が可能となる。
しかし、解決策のテストを伴わなくても(もしくは構想すらなくても)、感情移入を目的として、プロトタイプ作成や状況を設定することもできる。これは「アクティブ感情移入(active empathy)」とも呼ばれることもある。これは、あなたは完全に対象者の外にいるわけではなく、新しい情報を生む為の場面を設定しているためだ。
同じようにして、解決策のプロトタイプは、あなたの作成しようとするコンセプトに関しての理解を促進する。そして、感情移入の為のプロトタイプは、デザイン空間や、人々の特定の事象に対するマインドセットを理解する助けとなる。
▶感情移入の為のプロトタイピングの方法
これらの感情移入の為のプロトタイプは、以下のような場面で高い効果を発揮する。デザイン空間を理解する為の作業を終え、特定のエリアを深く探ったり、確立しようとしているインサイトを精査したい時だ。
デザインの挑戦において、特にどの部分をより知りたいかを考えてみて欲しい。そして、その対象を精査する為となるであろう方法を、議論/ブレストしてみよう。そこで、ユーザーやデザインチームとテストできる、感情移入のためのプロトタイプを作成することが可能だ。
▶具体的な例としては、、、
- ユーザーに何か描いてもらい、それに関して話してもらおう。(例えば、「お金を支払うことについて思っていることを書いてください」であるとか「どのように職場に向かうか書いてください」といったように)
- 探りたいイシューを精査する為のゲームを作ってみよう。(例えば、あなたのデザインにおける挑戦に関連した選択を、ユーザーにさせる、インプルなカードゲームを作るとか)
- あなた自身が、ユーザーの経験していることを経験することで、刺激を与え、よりよく理解しよう。(例えば、あなたの対象とするユーザーが、赤ちゃんを抱きながら、植物の種を蒔いていたとしよう。そうしたら、)
出典: Use our methods - d.school
Method: Prototype for Empathy
【CCライセンス】
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尚、オリジナルのコンテンツはスタンフォード大学d.schoolウェブサイト内にあります。
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